2014-03-05 18:09:27

「四旬節」はキリスト者の回心と刷新の時、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで5日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日、カトリック教会の暦は「灰の水曜日」を迎え、復活祭を精神的に準備する回心と祈り、償いの期間、「四旬節」が始まった。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、「四旬節」の意義とそれをより良く生きるための心構えを説明された。

聖木曜日からの聖なる過ぎ越しの3日間、そして復活祭へと導く「四旬節」は、自分を取り巻く悪への慣れと怠けた習慣から抜け出し、自身を変え、回心するための重要な転機であると教皇は強調。

そして、四旬節における2つの重要な招きとして、1.キリストの贖いの業をより認識すること、2.洗礼を受けた者としての務めにより励むことを示された。

キリストがわたしたちの救いのために行われた業の素晴らしさを認識することは、わたしたちに神への感謝を起こさせるが、まさにこの神の愛の驚くべき神秘に感謝をもって応えることからこそ、回心は始まると教皇は説かれた。

また、自身の洗礼を徹底的に生きるということは、生活の中で出会う憐れむべき状況に慣れきってしまわないことでもあると教皇は指摘。例えば暴力のニュースや、路上で眠る人々や、受け入れてもらえない難民たちの存在、神を必要としない社会を、当たり前のこととしないことが大切であり、このキリスト教的でない態度に慣れれることは心を麻痺させると話された。

教皇は、この四旬節を、悪の現実に立ち向かう力を再び得るために針路を変える機会、神と福音への信頼を通した回心と刷新の時として、十字架の愛の神秘を神に感謝しながら、兄弟に心を開いて生きるよう信者らに勧められた。








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