2014-01-29 18:38:42

教皇一般謁見:「堅信の秘跡によって大人のキリスト者となる」


教皇フランシスコは、バチカンで29日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

この日は氷雨交じりの悪天候となったが、バチカンの聖ペトロ広場は、教皇の言葉に耳を傾けその祝福を受けようと訪れた数万人の巡礼者でいっぱいになった。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は秘跡をめぐる考察として、洗礼の秘跡に続き、今回は堅信の秘跡を取り上げられた。

そして教皇は、キリスト教入門の秘跡の一つとして非常に大切な役割を持つ堅信の秘跡であるが、しばしば人々から洗礼の秘跡ほど重視されていないこの秘跡の真の重要性を再認識することが必要と強調された。

教皇は次のように話された。

「今日のカテケシスでは、洗礼の秘跡に続いて、キリスト教入門の秘跡の一つである、堅信の秘跡を考察しましょう。

この秘跡の重要性を自覚してない人々がたくさんいます。生まれてくる子供たちの洗礼について、多くの人々は真剣にその必要性を考えますが、残念ながら堅信の秘跡については同じようには心配しません。実はこの堅信の秘跡も、洗礼の秘跡と同様にキリスト教生活にとって大変大切な秘跡です。

洗礼によって神の子となり、キリストと一致し、そして神の民、教会の一員とされたキリスト者は、堅信の秘跡によって、聖霊の賜物をより豊かに受け、堅固な者とされ、キリスト教生活を十全に生きる力と、キリストとの一致をますます強められます。さらに、教会との結びつきもより緊密なものとされるのです。

この堅信の秘跡によって、神の子として生まれ変わったキリスト者は、真の意味で大人のキリスト者となることができるのです。したがって、まだ堅信の秘跡を受けていない人は、できるだけ早く、堅信の秘跡を受ける準備を整えましょう」。

またこの日、教皇は、労働が人間の尊厳を保つために必要な要素であることを説きながら、すべての人々が尊厳ある生活を送るために、ふさわしい仕事を持てる社会を努力して構築していくよう呼びかけられた。

一般謁見の終了後、教皇は雨の中、いつものように巡礼者の中に戻られ、多くの人々との直接の出会いをもたれた。









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