2014-01-08 18:58:54

洗礼の秘跡をテーマに、教皇一般謁見


バチカンで8日、教皇フランシスコによる今年初めての一般謁見が開かれた。

新年が明けてからのローマは、比較的暖かい天候が続いている。この日、穏やかな日差しの下、聖ペトロ広場では数万人の巡礼者と教皇の出会いが行われた。

今回よりカトリック教会の秘跡をテーマにしたカテケーシス(教会の教えの解説)を開始された教皇は、まず「洗礼の秘跡」を取り上げられた。

「わたしたちの信仰は洗礼の上に成り立ち、洗礼によってわたしたちはキリストとその教会の一部として接木される」、「洗礼の秘跡は、聖体と堅信の秘跡と組み合わされ、キリスト教の『入信の秘跡』を構成する」と教皇は説明。

「キリスト者として生き、イエスに従うためには洗礼は本当に必要か?」と問いながら、洗礼は単なる形式ではなく、わたしたちの存在そのものに深く触れる行為であり、洗礼を受けた人と、受けない人は同じではないと強調された。

そして、イエスの死という歴史上最大の愛の行為のために、わたしたちは洗礼を通して永遠の命の泉に浸され、新しい命を、悪と罪と死の力の中ではなく、神と兄弟との交わりの中に生きることになると話された。

教皇は、洗礼の日は主からいただいた大きな恵みの日、自分の洗礼を思い起こし、この洗礼を毎日の生活の中で生きなくてはならないと説かれた。

また、人は自分で自分に洗礼を授けることはできず、主の名の下に誰かから洗礼を受ける必要があることを教皇は指摘。洗礼は恵みの連鎖として、人から人へと与えられてきたものであり、それは兄弟愛と教会との繋がりを象徴するものであると述べられた。








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