2013-11-27 19:13:41

「からだの復活」をテーマに、キリスト教的死を考える、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで27日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

ローマはここ数日寒波が到来し、この朝も厳しい冷え込みに見舞われた。教皇は集いの冒頭で、聖ペトロ広場に朝早くから集っていた巡礼者たちを気遣われた。

第2バチカン公会議開幕50周年、また福者ヨハネ・パウロ2世が改編した「カトリック教会のカテキズム」発行20周年を記念してこの一年間行なわれていた「信仰年」は先日24日に幕を閉じたが、一般謁見中のカテケーシスで、教皇が「信仰年」の間続けてきた「使徒信条」の考察も大詰めに近づいた。

教皇はこの日、「使徒信条」中の「からだの復活を信じます」という部分を取り上げられた。「からだの復活」には、「イエス・キリストにおいて死ぬこと」と「イエス・キリストにおいて復活すること」の2つの側面があることを教皇は指摘。今回は前者について解説された。

教皇は「死はすべての終わり」という、現代人が陥りやすい「死」に対する誤った考えは、人間の生を「誕生」と「死」という2面からしか捉えられないことより来るものと話された。

「イエスの復活は、死の彼方のいのちに対する確信を与えただけでなく、わたしたち一人ひとりの死の神秘をも照らし出した」「イエスと共に生きるならば、死の過ぎ越しにも、希望と平安をもって向き合うことができる」と、キリスト教的な死の意味を観想するよう招かれた。

そして、天の御父のもとでのもう一つのいのちに向けて、死への良き準備をするよう教皇は勧められ、そのためにも特に祈り、秘跡に近づき、兄弟姉妹への愛徳の業に励むよう呼びかけられた。









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