2013-06-21 18:47:50

教皇「主を見つめ、絶え間ない信仰の巡礼を生きる」バチカンの大使らに


教皇フランシスコは、21日、バチカンの大使らとお会いになった。

この集いは、「信仰年」を機会に開催されたもの。バチカン宮殿のクレメンスの間には、世界各国に駐在する教皇大使たちが一堂に会した。

教皇フランシスコは、日頃の任務において教皇とバチカンを代表する立場である大使たちに対し、節制と犠牲、自己から離れることによって神との絆を強め、派遣された場所でその国と人々、教会に愛を込めて奉仕していくようにと励まされた。

一つの国から別の国へ、ある地方教会から別の地方教会へと、移動を余儀なくされるバチカンの外交官たちは、固定された場所で司牧を受け持つことはないが、神に生活の中心を置きながら「歩み続ける」という霊性を身をもって生きる存在であると教皇は指摘。

そして、主の命を受け、故郷を離れて出発したアブラハムに始まる「信仰の歩み」について言及された教皇は、「この人たちは皆、(中略)約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声を上げ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです」と語る『ヘブライ人への手紙』の一節(11,13)を引用。「絶え間ない巡礼」としての教皇大使のあり方を示された。

教皇は、この信仰の巡礼において「約束されたもの、はるかに見つめるもの、それは主です」と述べ、人を完全に満足させることないこの世の宝と違い、決して失望させない唯一の宝である主を、世界に告げ、もたらすようにと呼びかけられた。

さらに教皇は、世俗的な精神に陥る危険を避け、自分が置かれた環境の中で司祭・司牧者であることを忘れず、すべての人の善と教会の善のために尽くして欲しいと、大使たちに願われた。








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