2013-04-10 13:04:28

教皇、聖ヨハネ司教座大聖堂で着座ミサ


教皇フランシスコは、7日、ローマの司教座大聖堂、ラテランの聖ヨハネ大聖堂(サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ)での着座を行われた。

ラテランの聖ヨハネ大聖堂は、教皇に直属するローマ4大バシリカの一つ。コンスタンティヌス帝が教皇に寄贈した土地に4世紀初めに建てられた同大聖堂は、「全世界のすべての聖堂の母」として重要な意味を持っている。

教皇庁は14世紀の一時期アビニョンに移転したが、それまで歴代の教皇の住まいは唯一ラテランにあった。その後、教皇の住居はバチカンに定着したが、新しく選出された教皇がラテランの司教座大聖堂に入堂し、着座することは、教皇のローマと全世界の司教としての任務を象徴する大切な儀式であり続けている。

「神のいつくしみの主日」と呼ばれる復活祭から1週間後のこの日曜日、聖ヨハネ大聖堂に着座された教皇フランシスコは、ミサの説教で常にわたしたちの手を取り、支え、導く神の大きないつくしみを信仰生活の中で常に心に留めるようにと呼びかけられた。

「神は、すぐにすべてを欲しがるわたしたちのような短気ではありません。神はわたしたちに対し辛抱強いお方です。なぜなら、神はわたしたちを愛し、見棄てず、橋を絶ち切らず、赦すことを知っておられるからです」と、教皇は神の忍耐深い愛を強調。

「信仰生活の中で思い出しましょう。たとえわたしたちが神から遠ざかった時でも、神はいつでもわたしたちを待っていてくださいます。神が離れることは決してありません。わたしたちが神の元に戻るならば、神はわたしたちを抱きしめようと待っておられるのです」と、神の憐れみに信頼し「神のもとに立ち返る勇気」を説かれた。

ミサの後、教皇は聖ヨハネ大聖堂の正面バルコニーに上がられ、サン・ジョバンニ広場を埋めるローマ教区の信者たちに挨拶をおくられた。

「わたしのために祈ってください。わたしにはそれが必要です。どうかそれを忘れないでください。皆さん、ありがとう!皆で、民と司教が一緒になって進んで行きましょう。イエスの復活の喜びのうちに進んでいきましょう。イエスはいつもわたしたちのそばにおられます」。

教皇フランシスコは、14日(日)夕方には、同じくローマの4大聖堂の一つである、城壁外の聖パウロ大聖堂(サン・パウロ・フォーリ・レ・ムーラ)に入堂し、ミサを行われる。








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